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O脚で膝痛になったら?
O脚の変形が進むと問題になってくるのが、
「膝の痛み」です。
O脚は放っていても自然に治ることはなく、
普通に生活しているだけで膝に負荷がかかり続けるので、
今は何ともなくても、膝痛が出始めるのは時間の問題です。
- もし膝痛が出てしまったらどうすれば良いのか?
- O脚がどこまで進行したら治療が必要なのか?
といった点を解説していきます。
治療の必要な膝痛とは?
O脚で膝の痛みが出るということは、
関節軟骨の一部に負荷がかかりすぎて摩耗し、
骨と骨が擦れ合っている状態です。
正常な膝では、体重が膝関節に対して、
バランスよく分散されています。
O脚の場合は、体重が膝関節の内側のほうに、
偏ってかかっているため、
内側の骨を変形させてしまうのです。
膝関節の変形が進行すると、
「変形性膝関節症」という膝の病気になります。
高齢者に多い病気というイメージですが、
肥満やO脚の人もなりやすい病気です。
変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症になると、
以下の症状が現れ始めます。
- 歩く時や立ち上がる時に痛みが出る
- 膝の可動域が狭くなる(動かしにくい)
- 膝関節の炎症で水がたまり、膝が腫れる
膝の痛みの対処法は?
膝の痛みが気になり始めたら、
以下の対処法を試してみてください。
膝のまわりを親指で押して、痛いところを探す。
痛みのあるポイントを約15秒、親指で指圧する。
これで、徐々に痛みは楽になりますが、
あくまで一時的な対処法です。
1週間安静にしても痛かったり、
痛みを何回も繰り返すなら、
根本的な治療が必要です。
どんな治療法がある?
変形性膝関節症の治療は、
整形外科で受けることができます。
整形外科では、
- 保存療法
- 手術療法
という、主に2種類の治療を行っています。
保存療法
保存療法の治療内容は、以下の通りです。
- 薬の服用(塗り薬や貼付薬、内服薬)
- 注射(ヒアルロン酸やステロイド)
- 膝サポーターなど、装具の着用
保存療法では、膝の変形が深刻でない場合に、
投薬や注射で痛みを抑えながら、
運動や生活習慣の改善で回復を図ります。
手術療法
膝の変形が著しい場合、以下の外科手術が適用されます。
人工関節手術
変形した膝関節を、人工関節に入れ替える手術です。
人工関節は、金属やセラミックなどの素材でできています。
変形性膝関節症に対して、
最も多く適用されるのが人工関節手術です。
手術後、リハビリをしながら2〜4週間で、
これまで通り歩けるようになります。
関節鏡視下手術
膝関節の周りに小さい穴を開け、
そこから内視鏡を入れて行う手術です。
そして組織の様子をモニターに映しながら、
細い器具を使って組織の変形部を除去します。
膝の変形がごく軽い段階に適用されます。
手術後は早ければ翌日から歩けるようになり、
3日〜1週間で退院できます。
骨切り術
元の関節を温存しながら、
膝関節の近くの脛骨(すねの骨)に切込みを入れ
内側に偏った荷重をまっすぐに矯正します。
膝の変形が軽いケースに適用されることが多く、
2〜3週間で退院できます。
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